からだのコリや痛みの症状を緩和するには、マッサージなどの手技療法がとても有効です。そして、世界中に様々な種類の手技療法が存在します。 薬剤や機械を使用しない手技療法は「強い圧の方が効く」と思われがちですが、果たしてそうでしょうか?過度の強圧は交感神経を刺激し、
筋肉を緊張させてしまいます。つらい痛みの症状を緩和するために、痛い施術を我慢することによって、逆に筋肉の緊張を増幅させてしまうのです。
「コリ過ぎていて強圧でないと揉まれた気がしない」という方もいますが、これはコリが強いのではなく、 筋肉自体が弱っていて圧を感じる受容器細胞が働いていない、という場合があります。そんな状態で本人(脳)が納得するまでの強圧を受ければ、
筋肉や筋膜・靭帯などの軟部組織が必要以上に破壊され、揉み返しなどの不要な痛みをはじめ、 ひどい場合には筋断裂や筋膜の硬縮などの症状を引き起こすことにもなります。
ですから、マッサージなどの手技療法を受ける場合、あくまでも脳も体もリラックスできる「心地良い施術」を受けることが大切です。